遂に!ブラジル日本のビザ免除!!
遂に来ました。自由にブラジルに行ける日が!!
イグアスの滝やアマゾン、レンソイス、リオ・デ・ジャネイロ…
枚挙にいとまがないブラジルですが、日本を含む4か国で観光や短期商用のビザが免除されるそうです。
旅行もそうですが、商用もいいんですね。
日本人は一度は行っていい国だと思います。
本当に日本では考えられない世界なので。
海外は危ない場所??海外で気をつけるべきこと
「ブラジルに住んでいました。」というと、
「危ないんでしょう??」
とよく言われます。
確かに、日本に比べると格段に治安は悪いです。
犯罪のほとんどが「強盗」「スリ」「ひったくり」など、金銭目的のもので、
邦人被害は毎週のように領事館からのメールで知らされます。
「やっぱり危ないんだ。」
と思われるかもしれません。
確かに危ないですが、そのほとんどが、「防犯」や「安全対策」に難があったために起ることが多いように感じます。
ブラジルは日系人が世界で最も多い国で、道や電車でもよく目にします。
日本人と日系ブラジル人は顔では見分けはつきません。
なのに明らかに「あ、この人日本人だな」ということがあります。
私が分かるくらいですから、もちろん、犯罪者の目にもそう映っているでしょう。
その理由はなんでしょうか。
私は雰囲気じゃないかと思います。
立ち方や座り方、周囲への気の配り方、もちろん着ているものもあるかもしれません。
そんなちょっとしたことが、顔では判断つかない、日本人であるかどうかを分からしめているのでしょう。
でも、私はその「ちょっとしたこと」がかなり大切だと思っています。
私は、日本以外の国に行くと、防犯の感覚にスイッチが入ります。
立ち方から歩き方まで自然に変わります。
少なくともブラジルでは日本人とはあまり思われません。
そして今まで、幸運にも海外で犯罪に巻き込まれたことはありません。
もちろん、これをしたからといって犯罪の全てを完全に防げるものではありませんが、多くのリスクは回避できると感じています。
(もし巻き込まれてしまった場合も後半に書きます)
そこで今日の記事は、私がブラジルに赴任する際に外務省の方や、ブラジルの軍警察の方から教えていただいたことを中心とした、海外での安全対策についてです。
ブラジルだけでなく、どんな国でも通用すると思います。
また、旅行前には外務省の「外務省海外安全ホームページ」などを参照して、行かれる地域の情勢や、どんな犯罪があるかなどを確認することを強くおすすめします。
では、本題の安全対策です。
それは、
「見せないこと」「寄らないこと」「周囲に気を配ること」
この3つです。
たったこの3つ、気をつけるだけで、グッと犯罪に巻き込まれるリスクが下がります。それでは詳しくご説明しましょう。
「見せないこと」
お金はもちろん、高価な物を人前で出さないことです。
犯人からすると、「持っているかどうかわからない人」を襲うより、「持っている人」を襲う方が確実だからです。
わざわざ見せびらかさないことです。
いくつか例を挙げるなら、
・携帯電話(特にスマホ)を外で出さない
・高価な時計やアクセサリーをつけない
・車の中で鞄を膝の上に置かない(車の窓ガラスは簡単に割られます)
・お金は分散して持つ(大金を一度に持ち歩かない)
・パスポート等は服の下に入れる
など
「寄らないこと」
当たり前ですが、犯罪被害に遭いやすい場所に寄らないことです。
ですが、日本人はどこが危ない場所なのかわからない場合も多く、ふらっと入った路地でやられるということも少なくないそうです。
例えば、
・近道でも人通りの少ない道は歩かない
・夜の外出は避ける、外出の際は車かタクシー(家の前に来てもらう)
・安すぎるホテルには泊まらない
など
私は帰国してしばらくは、夜は怖くて歩けませんでした。(笑)
友人との飲み会の帰りは歩かずタクシーを使うなど、日本ではあまり考えられませんが、「夜の一人歩き=怖い」が抜けるまで少し時間がかかりました。
「周囲への気配り」
歩いていて、後ろに人の気配を感じることがあります。
「ちょっと向こうに歩いているな」とか「足音が後ろからするな」というとき、
必ず振り向くようにしていました。
これは、「私は見ているぞ」という合図にもなるらしく、これだけでも防犯になるようです。
ですから、「自分の周りに人がいるかどうか」は常に気を配ることです。
電車や人混みでは必ず鞄を前に、道でもリュックか、ショルダーなら袈裟懸けにしていました。
特に、銀行やATMに入る前と出る時は、周囲に不審な人がいないかどうか、確認して、嫌な感じがしたら、場所を変えるか、時間を変えるなどするといいでしょう。
以上が、3つの安全対策です。
もちろん、これだけではありませんが、最低限、これらを気をつけているだけでも
違うと思います。
しかし、それでも、出くわしてしまうことはあります。
どんな予防でも完全には防げません。
さて、出くわしてしまったらどうでしょう。
想像もしたくないことですが、あり得ることです。
可能性は0ではありません。
(もちろん日本でもですが)
その時は「抵抗しない」が鉄則だそうです。
ブラジルの軍警察の方によると、犯人は行動する際、かなり緊張しているそうです。
そこで好戦的な態度を見せると、興奮して襲い掛かって来たり、緊張から銃の引き金を引いたり、後ろから仲間が出て来たり、隠していた銃で撃たれたりということに発展し兼ねません。
「強盗」等の犯罪の目的はあくまで「金銭」ですから、要求されたら落ち着いて差出すことだと強く言われました。
実際、私のブラジル人の知り合いでも「抵抗したことで大けがをした」方がいました。
幸い命までは取られませんでしたが、銃底で頭を殴られ入院していました。
別のブラジル人は一人だと思って殴りかかったら、後ろから囲まれて、暴行を加えられたと話していました。
「弱そうだなと思っても決して手を出さないでください」
そう言ってた軍警察の方の真剣な目は今も忘れません。
恐らく多くの方が命を落としてしまっているのでしょう。
あり得るリスクとして、その対処法を知っておくことは大切なことだと思います。
(あくまで強盗などの場合で、テロなどの場合は全く別ですが)
海外は素敵な場所です。
日本では経験できない数多くを得ることができます。
しかし、あくまでもそこが日本とは違う国であることは、頭に入れておくべきだと思います。
海外旅行を楽しい思い出にするためにも、これらのことを注意して、無事に帰って来てくださいね。
ブラジルは危ない場所?スザノ市公立学校の乱射事件
先日、あるニュース記事に目を奪われた。
ブラジルサンパウロ州のある学校での殺人事件。
じつはこの町に何年か住んでいたことがあった。
とてものどかな小さな町で、日系人も多く、商店街が活気のあるいい町だった。
この記事を見てすぐに地元の友人に連絡したところ、町中が混乱しているようで、
送ってくれた写真には、よく行っていた施設の運動場に軍警察のヘリが止まっていた。
犯罪に慣れているブラジル人がこれほど混乱しているのには理由がある。
それは、犯罪の種類が違うからだ。
よく、「ブラジルは危ないんでしょう?」と言われる。
確かに、犯罪は日本に比べると非常に多い。
私も夜8時以降は絶対外に出なかったし、出たとしても車か、タクシーを使っていた。
昼でも人気のない通りは一人では歩かず、複数人だったとしてもかなり警戒した。
これはブラジルに限らず、海外では割とそうなんじゃないかと思う。
(少なくとも、南米の多くの国はそんな感じ)
ブラジルの犯罪理由の多くは貧困から来るもので(2018年7月現在、ブラジルは失業率が12%を超えている)、犯罪のほとんどが「金銭目当て」の強盗や窃盗、ひったくり。
子供も犯罪に手を染めることもおおい。
「食べるために、お金を奪う」のが多くで、そういった犯罪は対処法や予防法がある。
もし、「ブラジルで被害にあったら」どうしたらいいのか、またその「予防策」は、別の記事にしようと思うが、私は数年間住んでいて一度も被害に遭ったことはない。
ところが、今回の事件は全く性質が違う。
「金銭目当て」はある程度は避けられるが、「思想的」犯行(テロ)はどうしようもない。対処法もない。とにかく逃げるしかない。
それがどれほどの恐怖か。
犯罪がある程度身近にあるような場所にいたとしても、その感じ方が全く違うから、こんなに混乱しているんだろう。
もし、テロがありふれてしまったら、それこそ日常生活なんかまともに過ごせなくなる。(それでもある程度は慣れるんだろうけど)
以前は「ブラジルは危ないんでしょう?」と聞かれれば、
「注意さえしていれば大丈夫」と笑って言えたが、
こんなことが増えてしまうと、全く笑えない。
ブラジルは日本にないものがたくさんあるいい国だ。
そんな国だからこそ、こういう事件はとても痛ましい。